障害年金センター長・山下幸一とは何者?経歴と世間からの声まとめ!
2024年度の障害年金の不支給決定件数が急増し、前年度の約2倍の3万人に達したことが大きな社会問題になっています。
この急増の背景には、2023年10月に日本年金機構・障害年金センター長に就任した山下幸一さんが審査基準を厳格化したことが指摘されています。
このことに専門家や関係者からは、山下幸一さんが元会計部門出身の経歴があるため障害年金審査の厳格化「支給を抑制する方向」に影響しているのではとも。
そこでこの記事では
- 障害年金の不支給問題とは?背景や経緯について
- 障害年金センター長・山下幸一とは何者?
- 山下幸一の経歴は?
- 障害年金の不支給問題についての世間の声
これらについて解説しています。
障害年金の不支給問題とは?背景や経緯について
4月28日の障害年金の不支給問題が共同通信報道で社会的な注目を集めたことが発端です。
共同通信はこの時、2024年度の障害年金の不支給判定件数が約3万人と前年の2倍以上に急増したと報道。
特に精神障害や発達障害などの「症状の重さが客観的に評価しにくいケース」対しての不支給となる例が増えているようで割合は、2023年と比べて約2倍に跳ね上がったことも伝えています。

出典:KYOUDO
背景にある審査基準の厳格化と運用の変化
2023年10月に日本年金機構の障害年金センター長が交代した後、審査基準や運用が実質的に厳格化されたとされています。
内部資料や関係者証言によれば、センター長の方針のもと、職員が判定医に不支給方向で判断を誘導していた可能性があるとの指摘も。
23年10月に日本年金機構障害年金センター長が交代してから要件が厳しくなり、センター職員が判定医に不支給になるよう誘導している可能性にも言及している。
特に精神疾患や発達障害など、外見から障害が分かりにくいケースで不支給率が高まっているようで。
障害年金の審査は、
- 提出された書類のみで行われ
- 審査にあたる判定医の専門性や経験年数は公開されておらず
- 実際に申請者に会うこともない
特に精神障害・発達障害のように「数値で測れない障害」では、判定医の個人的な感覚や解釈の違いによって、結果にばらつきが生じやすいのが現実です。
と、判断基準が担当官によって違うことも指摘されていることから。
5月7日には社会保険労務士らでつくる「障害年金法研究会」(代表・橋本宏子神奈川大名誉教授)から、政府に現在の判定方法を改善するよう求める声明出しています。
確かに、診断基準を明確に同じように判定が受けられる方法が設けられることは受給する障害を持つ方からは生活を左右されることです。
不公平に思う人もおられるのでは無いでしょうか。
そんな障害年金の支給を監督しているセンター長とはどのような人物なのでしょうか。
障害年金センター長・山下幸一とは何者?経歴は?
障害年金の不支給の報道から、障害年金センター長の山下幸一さんがどんな人物なのか注目されています。
山下幸一のプロフィールや経歴は?
項目 | 内容 |
---|---|
氏名 | 山下 幸一(やました こういち) |
現職 | 日本年金機構 障害年金センター長 |
就任日 | 2023年10月1日 |
前職 | 日本年金機構 会計・資産管理部長 |
経歴 | 日本年金機構内で会計・財務部門を歴任 |
山下氏は障害年金センター長就任前まで同機構の会計・資産管理部長を務めていた人物。
2023年10月の山下氏のセンター長就任以降、審査基準が厳格化したことがあると指摘されています。
会計部門出身であり、支出管理やコスト削減に強い姿勢だったのではと指摘されています。

出典:日本年金機構
そもそも、障害年金センター長とはどのようなことをされている役職なのでしょう。
日本年金機構本部に設置されている「障害年金センター」の責任者であり、障害年金に関する業務全般を統括・管理する役職です。
主な役割・業務内容としては
- 障害年金の裁定(支給・不支給の決定)や審査業務の統括
- 障害年金に関する各種申請や届出の受付、審査、決定の管理
- 業務の品質管理や基準の統一、事務手続きの標準化
- センター内の職員管理や業務運営の最終責任者
- 関係部署や外部機関との連絡・調整
などの業務をされています。
これら多くの業務の決定権や管理責任者を司る役職。
事細かに全ての事案を裁定しているわけでは無いのかもしれませんが。
元会計部門の出身であるセンター長の意向が忖度されている可能性もあるのでは無いでしょうか。
障害年金の不支給問題についての世間の声
障害年金の不受給問題について世間の声をまとめました。
障害者団体や当事者からの声
身内に脳梗塞による下半身麻痺+高次脳機能障害となった者がおります。発症時、障害年金を申請しましたが却下されました。介護ヘルパーさんに ”これで支給されないのはおかしい” とアドバイスされ、7年くらい経ってから再申請して支給いただけるようになりました。
なんというか、担当者や部署の胸先三寸で決まるってどうなん? とても公正性・公平性があるとは思えないのだよね。 不支給決定するならば、その理由も明確に外部に示すべきではないの?
子供が知的障害を伴う発達障害で障害者年金を支給いただいています。企業の特例子会社で働いていますが、ここの賃金は最低賃金と決まっています。給与総額が10万円をかろうじて超えるレベルで年金がないと生活が成り立ちません。知的障害があるため正職員として働くのは不可能です。作業所の方々はもっと給与は低いので年金だけでも足りないと思います。
年金が受給ができるか否かで、その後の生活設計は大きく変わります。その人のその後の一生を左右する要因でもあります。 特に遺族年金や障害年金は、本当にこまったときの為の備えです。それをいい加減で曖昧な判断をした上に、いさ指摘されると隠密裏に処理しようとしたことは、二重の意味で大きな問題です。
Yahooニュースのクチコミなどに寄せられた声を参考にしていますが。
現状の障害年金の支給についての不透明さなどを不満に思っている方は多い印象です。
今回の報道の通り再審査を契機に、より良い運用になって欲しいものです。
まとめ
障害年金センター長の山下幸一さんは元会計・資産管理部長であったようです。
23年10月の移動で現在の障害年金センター長と言うポストに着いており。
その頃から障害者年金が厳格化され、不支給者が2倍に増えたとの報道があり。
不満に思っている不受給者が多いようです。
明確な判断基準を公表し、より公正でクリーンな制度設計になるように改善さして行って欲しいものです。