西山朋佳は対局を拒否したことがある?読売新聞の記事と誤解を解説
現在、棋士編入試験に挑戦中の西山朋佳女流三冠。
女流タイトルを2人で分け合う形になっている福間(里見)佳奈女流五冠とは奨励会時代から幾度となく戦ってきたライバルのような存在。
ですが、過去には西山朋佳さんが里見女流棋士との対局を拒否するようなインタビューを読売新聞の取材で語っていたと話題になりました。
ですが後日、そのインタビューの記事は誤解があったとXの投稿で釈明されています。
そこでこの記事では、どんな事を話していたのか。
なぜそのようなことを言ったのか。
どの部分が誤解であったのかなど解説をしていきます。
西山朋佳が対局を拒否?その真相は読売新聞の吉田さんの観戦記事にあった記載
2020年10月10日の読売新聞の記事にこのようなことがありました。
師匠が里見女流四冠に敗れ、棋士編入試験の受験資格を目の前で決められる状況を西山は考えた。
2019年10月から始まる女流王将戦3番勝負の挑戦者として里見女流四冠と戦うことが決まっていたが、「その状況で里見さんと戦うのは無理だと思います。女流タイトル戦の対局を拒否して将棋界から追放される恐怖を想像しました。」
師匠の伊藤博文棋士が里見女流棋士に勝利し棋士編入試験の受験資格を獲得することはありませんでした。
当時から里見香奈女流棋士をライバルとして見ていた西山朋佳さん。
そのライバルが自分がなれないでいる棋士への編入試験に挑戦するとなれば、メンタルがゆさぶられたことでしょう。
ですが、これには誤解があると話しています。
西山朋佳さんの里見佳奈さんに対する思い!誤解もあったと告白
前日の9日には読売新聞にこのような事が書かれています。
心が狭いと思われるでしょうが、もし里見さんが師匠にかって(棋士編入試験の)受験資格を得ることになったら、私のメンタルは崩壊して将棋どころではなくなってしまう。
との発言もされていたようで。
三段リーグを勝ち進めることは難関であったことを思うと、本心を語っているように感じます。
それを受けての10日の読売新聞の記事に対して、西山朋佳女流棋士のXでは言い回しが違っていたともおっしゃっています。
後日記者の方に問い合わせをしたところ、誤解があったと謝罪をしてもらったことも明かされています。
タイトル戦の前に師匠がライバル棋士の棋士編入試験を阻止してくれたことでメンタルは落ち着いたのでしょうか。
記者へのサービス精神と勝利してくれた師匠を讃えてのコメントが記者からは分かりにくく感じたのかもしれませんね。
西山朋佳さんのその後の成績!三段リーグは?
その年の三段リーグではあと1勝を取り切ることができず、四段に昇格することができませんでした。
今だから言えますが、その時戦っていた棋士たちがこちら。
この時、三段リーグで西山朋佳さんが戦っていた棋士の半数は今プロ棋士として活躍されています。
その中には新叡王の伊藤匠さんもいました。
いかに三段リーグの棋士たちの層が厚いのかが分かりますね。
読売新聞のインタビュー記事も、西山朋佳さんが三段リーグから棋士へ挑戦中だからこその思いだったのでしょう。
まとめ
西山朋佳さんが対局の拒否をしたと言う事実はありませんでした。
2019年10月の読売新聞のインタビュー記事で、話していた事が誤解につながったようです。
記者とは誤解があったとの申し入れで謝罪をしてもらっているようです。
西山朋佳さんが今度は『棋士編入試験』に挑戦します。
合格すれば女性初のプロ棋士の誕生となります。
今後のご活躍を応援しています。